大人がヘルパンギーナに感染して舌の激痛に驚いた記録
子供の病気だと思っていたヘルパンギーナに、まさか自分自身が感染するとは夢にも思いませんでした。ある日の夕方、急激な悪寒とともに熱が三十九度まで上がり、翌朝には鏡で自分の口の中を見て絶句しました。喉の奥はもちろん、舌の付け根や側面にも赤く縁取られた白い口内炎のようなものがいくつも並んでいたのです。ブログなどで子供が泣き叫ぶ理由が、その瞬間に理解できました。唾を飲み込むだけで耳まで突き抜けるような痛みがあり、舌が少しでも歯に触れると飛び上がるほど苦しいのです。大人の場合は子供よりも症状が重く出ることがあると聞いてはいましたが、これほどまでとは思いませんでした。特に困ったのは、空腹なのに何も口に入れられないもどかしさです。お粥さえも熱さと米の粒感が舌に響き、結局一日の大半を冷たいゼリー飲料だけで過ごしました。さらに、舌の腫れの影響で言葉が不明瞭になり、仕事の電話対応もままならない状態が続きました。医師からは、大人の感染は子供の看病を通じた接触によるものが多いと言われ、手洗いやタオルの共有禁止を徹底していなかった自分を悔やみました。発症から三日目が痛みのピークで、鏡を見るたびに増えているように見える舌の潰瘍に心が折れそうになりましたが、四日目の朝にふと痛みが和らいでいることに気づきました。熱が下がっても、口の中の違和感が完全に消えるまでには一週間ほどかかり、その間は体重も数キロ落ちるほど過酷な体験でした。大人がかかると社会生活に大きな支障をきたすこの病気、たかが夏風邪と侮らず、日頃からの予防と、かかってしまった際の手厚いセルフケアがいかに重要であるかを痛感した一週間でした。