昨年の冬、友人との忘年会で食べた生牡蠣が原因で、私は人生最大級の食中毒を経験しました。食べてから二日後の夜、突然の激しい吐き気と腹痛に襲われ、一晩中トイレから離れられない状態になったのです。当初は「寝ていれば治るだろう」と高を括っていましたが、翌朝になっても症状は収まらず、むしろ熱が三十九度近くまで上がり、指先が痺れるような感覚まで出てきました。ここでようやく病院へ行く決意をしましたが、その時に迷ったのが「何科に行けばいいのか」ということでした。とりあえず近所の総合内科へ向かいましたが、そこは激混みで、嘔吐を繰り返す私にとっては待合室で待つこと自体が地獄のような苦しみでした。ようやく診察室に呼ばれた際、医師に生牡蠣を食べたことを伝えると、すぐに点滴が開始されました。しかし、その内科は一般的な風邪の患者さんが多く、消化器の専門的な検査設備が限られていたため、後から思えば最初から消化器内科を標榜しているクリニックを選んでおけば、もう少し踏み込んだ処置や検査が受けられたのかもしれないと後悔しました。また、食中毒の際に見落としがちなのが、二次感染への配慮です。私はフラフラの状態でタクシーを呼びましたが、もし車内で嘔吐してしまっていたら、運転手さんや次の乗客にウイルスを広げていた可能性があります。病院選びにおいても、電話一本入れて「食中毒の疑いがあるのですが、今から受診可能ですか」と確認することがいかに大切かを痛感しました。そうすることで、病院側も個室を用意したり、他の患者さんと接触しないルートを確保したりといった準備ができます。私の場合は最終的にノロウイルスによる食中毒と診断されましたが、脱水症状が深刻だったため、二日間通院して点滴を受けることになりました。この経験から学んだのは、食中毒は体力がある大人であっても、一気に日常生活を破壊する力を持っているということです。そして、何かあったときに頼れる「消化器内科」の専門医を近所に把握しておくこと、そして異常を感じたら「明日まで待とう」と考えず、早急に内科の門を叩くことの重要性です。あの時、我慢し続けていたら脱水で倒れていたかもしれません。健康なときには想像もつかないような苦痛が、一枚の生牡蠣から始まる。その怖さを知った今、私は少しでもお腹に違和感があれば、迷わず専門医に相談するようにしています。
生牡蠣で食中毒になった私の実体験と病院選びの失敗から学んだこと