長年、足の親指の巻き爪に悩まされてきた私は、どこに行けばこの苦痛から解放されるのか分からず、何年も放置を続けてしまいました。最初は少し食い込んでいる程度でしたが、徐々に爪の両端が深く肉を締め付けるようになり、歩くたびに激痛が走り、ついには普通の靴を履くことさえ困難になりました。インターネットで「爪、何科」と検索すると皮膚科と整形外科の両方が出てきましたが、私の場合は爪の食い込みが激しく、膿が出ていたことに加え、指の形自体が少し歪んでいるように感じたため、外科的な処置に強いイメージがある整形外科を訪ねることにしました。病院の待合室では、骨折や捻挫の患者さんに混じって座ることに少し場違いな感覚を覚えましたが、診察室に入ると医師はすぐに私の足を見て「これはかなり深く食い込んでいますね。骨に異常がないか確認しましょう」と言い、レントゲン撮影を行いました。結果として骨に異常はありませんでしたが、長年の歩き方の癖が爪の変形を助長していることが分かり、非常に納得がいきました。整形外科での治療は、まず化膿を抑えるための処置から始まり、その後、爪の食い込みを物理的に解消するためのワイヤー矯正と、食い込んでいる部分を部分的に切除する小さな手術の選択肢を提示されました。私は根本的に治したいと願い、医師と相談の上で矯正治療を選択しました。通院を繰り返す中で、少しずつ爪の角度が緩やかになり、数ヶ月後にはあんなに苦しめられた痛みが嘘のように消え去りました。理学療法士の方からは、爪に負担をかけないための正しい歩き方や、自分の足の形に合った靴の選び方まで指導してもらい、爪の問題が単なる爪先だけの話ではないことを痛感しました。もし私が「爪だから皮膚科だろう」という先入観だけで、表面的な薬の塗布だけで済ませていたら、ここまで根本的な解決には至らなかったかもしれません。整形外科で骨や歩行バランスという広い視点から診てもらったことが、私の完治への鍵でした。もちろん、皮膚の感染が主因であれば皮膚科が正解だったのでしょうが、物理的な変形や痛みが強く、生活全般に影響が出ている場合には、整形外科という選択肢がこれほどまでに心強いものだとは思いませんでした。今では痛みなく歩ける喜びを噛み締めており、もし同じように巻き爪で悩んでいる人がいれば、迷わず整形外科の門を叩くことをお勧めしたいと思っています。爪一枚のトラブルが、これほどまでに人生の質を左右するものだとは、治ってみるまで気づけなかった真実でした。